撮り鉄マナー崩壊の実態:ドクターイエロー撮影で迷惑行為多発、なぜ趣味が問題化したのか

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近年、鉄道ファンの中でも鉄道写真の撮影を楽しむ「撮り鉄」のマナー違反が社会問題化しています。

かつては「紳士淑女の趣味」と言われた鉄道写真の世界で、なぜ迷惑行為が目立つようになったのでしょうか。

当記事では、ドクターイエローや115系車両など、貴重な列車を追い求める一部のファンによるマナー崩壊の実態を、現地の騒動や関係者の声をもとに探ります。

目次

ひまわり畑での怒号と混乱

岐阜県大垣市平町にある約3ヘクタールのひまわり畑では、14万本ものひまわりと東海道新幹線を一緒に撮影できることから、夏の名物スポットとして知られています。

特に注目されているのが、10日に1度ほど走行する「幸せを呼ぶ」黄色い新幹線「ドクターイエロー」です。

しかし、撮影目当てで集まった一部の撮り鉄が、見物客に「下がって!」「邪魔!」と怒号を飛ばすなど、現地では混乱が発生。

大垣ひまわり畑実行委員会は、公式サイトで三脚や脚立の持ち込み禁止を検討するほど深刻な状況に陥っています。

民家への不法侵入と木の切断事件

長野県北部を走る「しなの鉄道」では、レトロな115系車両の人気から、多くのファンが撮影に訪れていました。

しかし2024年8月、撮影のために民家の敷地へ無断で侵入し、庭木を勝手に切断するという前代未聞の迷惑行為が発生。

この事件を受け、同鉄道は9月以降、10年以上続けてきた運行予定表の公開を中止。

多くのファンが楽しみにしていた情報提供が停止される事態となりました。

なぜマナーは崩壊したのか?

撮り鉄の多くは「いい写真を撮りたい」という純粋な情熱を持っています。

しかし、その情熱が行き過ぎることで、公共マナーや他者への配慮が置き去りにされることもあります。

関東地方のローカル線関係者は、「注意したら『あんたは警察か』と逆ギレされた」と語り、鉄道ファンとしてのモラルが失われつつある現状を憂慮しています。

写真さえ撮れればよいという風潮が、マナー崩壊を加速させているのです。

鉄道を愛する者の心構えとは

鉄道写真家・矢野直美氏は、「鉄道写真は紳士淑女の趣味」と語り、下記のようなマナーを守るべきだと強調しています。

・ホームに三脚や脚立を立てない

・線路や私有地に立ち入らない

・運転士にストロボを焚かない

こうしたルールは、撮影者自身の安全を守るだけでなく、周囲への配慮にもつながります。

鉄道写真を撮らせてもらっているという謙虚な意識が、真の鉄道愛好家には必要です。

ネット上での反応と声

ネット上では、今回の迷惑行為に対する批判の声が多数上がっています。

・「これじゃ鉄道ファン全体が悪者にされる」

・「一部のマナー違反のせいで情報公開が制限されるのは悲しい」

といった声がある一方で、

・「本当に鉄道を愛する人なら絶対にやらない」と改善を呼びかける投稿も見られます。

ネット世論は、撮り鉄コミュニティに対する監視と警鐘の役割も果たしており、今後の行動変化に期待が寄せられています。

まとめ

撮り鉄による迷惑行為が続けば、撮影スポットの閉鎖や情報公開の停止など、鉄道文化そのものが脅かされかねません。

鉄道が存在するからこそ写真が撮れるという本質を忘れず、撮影者1人1人がマナーを守ることが求められています。

「紳士淑女の趣味」としての鉄道写真文化を再構築し、全ての鉄道ファンが誇りを持てる環境を取り戻すべきです。

当記事は以上となります。

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この記事を書いた人

当サイトでは主に話題の時事ニュースを扱っています。

筆者は富山県出身&富山県在住。

Bリーグの富山グラウジーズを応援しています。

写真の撮影をしており、撮影の対象は選手やチア、綺麗な風景です。

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