鉄道の魅力を写真に収める「撮り鉄」。
その多くは純粋に列車を撮影する愛好家ですが、近年、一部の撮り鉄による“モラル欠如”が問題視されています。
特に深刻なのが、女性乗務員や駅員を無断で撮影する行為です。
当記事では、被害を受けた現役駅員の証言から、表に出にくい“盗撮鉄”の実態を見ていきます。
撮り鉄が女性乗務員を無断撮影する実態
近年、女性の鉄道乗務員や駅員は増加傾向にありますが、それに伴い「いきなり撮影された」「動画を勝手に撮られた」といった被害相談が相次いでいます。
ある事例では、撮り鉄が駅員に道を尋ねて注意を引き、その振り向きざまにフラッシュ撮影を行ったケースも報告されています。
さらに注意を受けても執拗に撮影を試みるなど、業務に支障をきたすレベルの迷惑行為が確認されています。
「撮り鉄」としての趣味の範囲を超え、個人の肖像権を侵害する無断撮影は大きな社会問題となりつつあります。
“盗撮鉄”という新たな問題層
被害者の声によれば、単なる偶発的な無断撮影にとどまらず、女性乗務員や駅員の写真・動画を収集・共有する“コミュニティ”の存在も確認されています。
「知らない人のスマホやPCに、自分の写真が保存されている」という状況は、女性駅員にとって深い不安と嫌悪感を引き起こします。
過去には女子高生の盗撮画像がネットで共有される事例もありましたが、それが鉄道業界にまで広がっているとすれば、もはや“趣味”ではなくストーカー的な行為といえるでしょう。
なぜ盗撮が“カスハラ”として問題視されるのか
鉄道会社では「カスハラ（カスタマーハラスメント）」が深刻な課題となっています。
無理難題を押し付けるだけでなく、無断撮影や盗撮もハラスメントの一種として位置付ける必要が出てきました。
一部の駅では「無断アップロードはカスハラです」と掲示されていますが、実際には盗撮まで想定されていないケースが多いのが現状です。
女性乗務員は業務上「お客様に強く注意しにくい立場」にあるため、問題はより深刻化しています。
ネット上での反応と声
ネット上では、今回の報道を受けて、下記のような意見が相次いでいます。
・「撮り鉄全体の評判を落とす迷惑行為だ」
・「これは盗撮であり、立派なハラスメント」
・「無断撮影を禁止するルールを鉄道会社全体で整備すべき」
・「一部の非常識な人のせいで、純粋に鉄道写真を楽しむ人まで規制されかねない」
多くのユーザーが、撮影マナーとモラルの徹底を求める声を上げています。
まとめ
女性乗務員や駅員への無断撮影は、単なる迷惑行為ではなく、肖像権の侵害・カスハラ・場合によっては犯罪にあたる重大な問題です。
鉄道は多くの人に愛される存在であり、写真撮影もまたその魅力を広める文化の一部です。
しかし、「相手の気持ちを尊重する姿勢」が欠ければ、その文化は崩壊しかねません。
鉄道ファンも、利用者も、そして鉄道会社も、一丸となって「撮影マナーとモラル」を再考する時期に来ているのではないでしょうか。
当記事は以上となります。
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