2025年に開催中の大阪・関西万博で、購入済みの入場券が使えない可能性があるという衝撃的なニュースが注目を集めています。
万博協会が発表したデータによると、少なくとも300万枚以上のチケットが未使用のままになる恐れがあるのです。
その背景には、交通機関の輸送力不足と事前予約制という見えない制限が存在しています。
未使用チケット300万枚超の衝撃:販売数と実際の入場者数に大きな差
2025年9月5日時点で、大阪・関西万博の累計入場券販売数は約2071万枚に達しました。
特に8月以降の売れ行きは好調で、1日あたり10万枚のペースで販売が進んでいます。
一方、実際に入場した一般来場者数は約1747万人にとどまり、単純計算で324万枚もの差が生じています。
さらに、「通期パス」や「夏パス」といった複数回利用可能なチケットが約68万枚あるため、これらを加味すると未使用チケットは最大で約400万枚に達する可能性もあるのです。
引用:毎日新聞
なぜチケットが使われないのか?
1. 地下鉄・バスなど交通機関の輸送力に限界
万博協会は、1日の最大来場者数を約22.7万人と見込んでいますが、これは会場周辺の交通インフラ(地下鉄・バス)の輸送力が限界であることに起因しています。
これにより、会場に物理的に人が入りきれないという事態が発生しています。
2. 「並ばない万博」を目指した事前予約制度
さらに、万博協会は「並ばない万博」を掲げ、入場には事前予約が必須という制度を導入しました。
これは入退場をスムーズにする目的があったものの、事実上の入場制限として機能し、チケットを購入しても予約枠が取れなければ入場できない状況が生まれています。
特に土日や午前中の予約枠はすでにほぼ満席となっており、今後の予約も難しいとされています。
愛知万博との比較
2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)では、未使用のチケットは約99万枚(未使用率5.7%)にとどまりました。
それに対し、大阪・関西万博では未使用数が400万枚に達する可能性があり、未使用率も大幅に増加する見込みです。
これは、予約制と輸送力の制限が初めて導入された大規模イベントとして、今後のイベント設計に大きな教訓を残すことになるでしょう。
ネット上での反応と声
ネット上では、チケット未使用問題に対して様々な反応が寄せられています。
・「せっかく買ったのに、予約が取れなくて行けない…」
・「払い戻ししないのは納得できない」
・「予約制のせいで気軽に行けないのが残念」
・「もっと早く知らせてほしかった」
一部では「返金対応をするべきでは?」という声も高まっており、今後の協会の対応が注目されています。

まとめ
大阪・関西万博での未使用チケット問題は、過剰販売・輸送能力の限界・事前予約制度という3重の問題が絡んでいます。
主催者側の意図に反して、多くの人がチケットを「買ったのに使えない」状態に陥る可能性があるのです。
この経験は、今後の大型イベントや博覧会の運営方針に大きな影響を与えるでしょう。
当記事は以上となります。

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