2025年8月、大阪・関西万博が終盤を迎える中、万博会場での前代未聞の犯罪行為が注目を集めています。
鉄道ファン“撮り鉄”を名乗る大学生ら6人による、万引き、無賃乗車、不正入場といった悪質な行為が次々と明らかになりました。
当記事では、その事件の詳細や犯行の背景、“撮り鉄”文化に潜む問題などについて深掘りします。
万博ショップでの万引き事件の詳細
2025年6月26日正午過ぎ、大阪万博会場内のショップにて、公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみや扇子、ワッペンなど合計111点(約41万円相当)を万引きした事件が発生しました。
犯行は大胆そのもので、手提げカバンに商品を詰め込み、会場内のロッカーに一時保管するという手口でした。
その後、別の店舗でも商品を手当たり次第に盗んでいたことが判明し、客と店員の通報により事件が発覚しました。
引用:FRIDAY DIGITAL
逮捕された“撮り鉄”グループの実態
事件に関与したのは、鉄道写真撮影を共通の趣味とする“撮り鉄”グループの若者たち。
逮捕されたのは、平原雄大被告(20)、木村彩人被告(22)、瀬間陽人容疑者(21)、名取利恭容疑者(21)、荒牧賢人容疑者(21)、河野晶博容疑者(20)の6人です。
このうち5人は首都圏の中堅私立大学に通う現役大学生でした。
犯行は事前に計画されており、再販が開始されたファミリアとのコラボ限定グッズを狙った日帰りの犯行でした。
さらに発覚した余罪の数々
捜査の結果、彼らは事件当日にも無賃乗車と不正入場を行っていたことが明らかになりました。
東京駅で150円の入場券のみを購入し、連絡を取り合いながら新幹線に乗車し、新神戸駅で下車。
その後も、駅員の目を盗んで不正に改札を出ていたのです。
さらに、万博会場の入場時には、大人料金ではなく12〜17歳向けの「中人料金」のチケットで入場するという、重ね重ねの違法行為が行われていました。
“撮り鉄”文化とルール違反の実態
撮り鉄グループの供述によると、「撮り鉄仲間では無賃乗車(キセル)は当たり前」との認識が広まっているといいます。
実際に新大阪駅の警備を避けるため、新神戸駅を利用するなど、鉄道マニアの間でのルール違反が黙認・共有されている実態が浮かび上がりました。
このような行為は鉄道会社、イベント主催者、そして鉄道ファンコミュニティ全体の信用を大きく損なうものです。
ネット上での反応と声
ネット上では、
・「趣味を悪用するな」
・「撮り鉄=犯罪者のイメージがつく」
といった厳しい声が多数上がる一方で、
・「一部のマナー違反者のせいで全体が誤解されるのは悲しい」
という冷静な意見も見られます。
撮り鉄文化を守るためにも、内側からの意識改革が求められています。

まとめ
大阪万博で起きた“撮り鉄”グループによる連続犯罪は、趣味の範疇を大きく逸脱した悪質なものでした。
万引き、無賃乗車、不正入場といった行為は、社会全体の秩序と信頼を損なう深刻な犯罪です。
鉄道ファンとしての自覚を持ち、ルールを守ることが、今後の文化とコミュニティの健全な発展に不可欠です。
当記事は以上となります。

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