2025年10月、NHKが「第三の開局」としてスタートさせた新しいネット配信サービス「NHK ONE」。
テレビ・ラジオに続く柱として華々しく始動したはずが、初日から不具合が多発し、視聴者・職員・関係者を巻き込んで大混乱に陥りました。
当記事では、NHK ONEの概要と初日に何が起きたのか、登録不要で視聴できたにも関わらず混乱を招いた理由、そしてネット上での声などについて深堀りします。
NHK ONEとは?
「NHK ONE」は、これまで提供されていた「NHKプラス」などの複数のネットサービスを一本化し、テレビ・ラジオ番組の同時配信や見逃し配信、「NHKニュース・防災アプリ」「NHK NEWS WEB」といったオンラインサービスを統合した、新しいネットプラットフォームです。
視聴方法はスマートフォン、PC、ネット対応テレビなど多様で、公共放送のさらなるデジタル展開を担う存在として期待されていました。
しかし、旧サービスの完全廃止と新サービスへの一斉移行という大胆なステップが、後に混乱を招く火種となったのです。

混乱の原因は?
NHK ONEの初日、最も多かったトラブルは「認証コードが届かない」「ログインできない」「画面がフリーズする」といった技術的な不具合でした。
サービス利用にはメールアドレス登録→認証コード受信→本人確認というステップが必要とされましたが、多くのユーザーにこの認証コードが届かず、利用不能に。
加えて、ログイン画面の設計や案内が非常にわかりづらく、実際には登録不要で視聴可能だったにも関わらず、多くの利用者が「登録しないと使えない」と誤認。
NHK側もその事実を周知しておらず、ユーザーの混乱を増幅させました。
なぜ移行期間を設けなかったのか?
旧ネットサービス「NHKプラス」は約600万人の登録者を抱えていましたが、移行期間無しに9月30日でサービス終了。
翌10月1日からは完全にNHK ONEに切り替わる方式が取られました。
このスケジュールには「周知不足」と「ユーザー目線の欠如」があったと言わざるを得ません。
一斉切替によりアクセスが集中し、サーバーが混雑。
結果として不具合が起き、サポート体制も追いつかない状況となりました。
公共放送としての信頼性を損ねた今回の件は、移行計画の甘さと、利用者とのコミュニケーション不足が根本にあると見られています。
ネット上での反応と声
ネット上では、利用者の怒りが爆発、下記のような声が目立ちました。
・「ほんとふざけるな。NHKってこんなに不信感持ったことない」
・「gmailに認証コード届かない難民いっぱいいそう」
・「画面がフリーズして何もできない。もう解約するわ」
加えて、「午後LIVEニュースーン」や「クローズアップ現代」など、NHKの生放送番組ではアナウンサーたちが次々と謝罪する異例の事態に。
SNSでも「NHKが頭を下げてる…」と驚きの声があがり、混乱の深刻さが浮き彫りになりました。

まとめ
NHK ONEは、ネット時代に対応した革新的なサービスです。
しかし、今回のような準備不足・説明不足・移行設計ミスが重なると、信頼の失墜につながります。
今後、NHKは次の点を改善するべきです。
・登録不要でも視聴可能という事実を正しく伝える広報
・シンプルで直感的なUI設計
・アクセス集中に耐えうるサーバーインフラ
・段階的な移行と事前の告知
公共放送として、視聴者にとって使いやすく信頼できるサービスであり続けることが、NHKに求められています。
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