能登半島地震の影響で休業していた七尾市中島町の人気日帰り温泉「なかじま猿田彦温泉いやしの湯」が、2025年11月29日に営業を再開しました。
「この温泉に入りたい」という地域住民の声に応える形で、約1年11カ月ぶりの復活。
地元では「待っていた」「やっと再開」と喜びの声があふれています。
再開は、温泉そのものの復旧以上に、地域の復興と再生の象徴として注目されています。
被災から再開までの道のり
いやしの湯は、2024年元日に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けました。
被災内容は以下の通りです。
・サウナ設備の故障
・水道管の漏水
・駐車場のひび割れ
長期間にわたり休業を余儀なくされた施設でしたが、七尾市の復旧支援と、保養所や宿泊施設の運営を手がけるエムアンドエムサービス(京都府亀岡市)が市から指定管理を受けたことで、ようやく再開にこぎつけました。
※画像はイメージです。

再開セレモニーの様子
営業再開当日は、記念セレモニーが行われ、多くの地域住民が集まりました。
エムアンドエムサービスの小池悟社長は「地域の皆さまの『この温泉に漬かりたい』という声に背中を押された。再開が復興の一歩となるよう、全力で運営する」と力強く宣言。
さらに、下記のような演出があり、来館者を温かく迎えました。
・星野弘幸副市長の挨拶テープカット
・地元団体「外雷太鼓」による演奏
・来館者へカキ汁の無料提供
88歳の谷口宮子さん(中島町)は「お風呂に入って、みんなでゆっくりおしゃべりできるのが嬉しい」と語り、温泉の持つ癒しの力を実感する声が多く聞かれました。
アクセス・営業情報
施設名
なかじま猿田彦温泉いやしの湯
所在地
石川県七尾市中島町小牧ヨ部116番地
営業時間・定休日
・通常営業:10:00〜20:00(予定)
・定休日:毎週火曜日
・年末年始の休業:12月31日〜1月2日
利用料金
・大人(中学生以上):600円
・小人(3歳以上〜小学生):300円
・幼児:無料
・再オープン記念価格(〜12月30日まで):大人550円、小人240円
アクセス方法
・車でのアクセス:のと里山海道「中島IC」から約10分
・公共交通機関:JR七尾線・西岸駅からタクシーで約15分
ネット上での反応とレビュー
再開のニュースはネット上でも大きな話題となり、多くの投稿が見られました。
・「復興の象徴として感動的。また行きます!」
・「サウナも使えるのがありがたい」
・「おばあちゃんと一緒に行けてよかった」
地元住民だけでなく、以前からいやしの湯を利用していた観光客からも、温かいメッセージが届いています。

まとめ
能登半島地震から約2年。
「なかじま猿田彦温泉いやしの湯」の営業再開は、地域にとって大きな希望の光となりました。
ただの温泉施設ではなく、人と人をつなぎ、心を癒すコミュニティの場として、これからも多くの人に愛される場所となることでしょう。
被災地の復興を応援する気持ちを込めて、ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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