2025年8月27日、中国・江門で行われた男子U21バレーボール世界選手権決勝トーナメント1回戦で、日本は開催国・中国と対戦。
白熱した試合はフルセットにもつれ込む大接戦となりましたが、終盤の不可解な判定が日本を苦しめ、中国が辛くも逆転勝利。
試合後には、中国側スタッフと日本選手が一触即発となる事態も発生し、スポーツマンシップが問われる後味の悪い試合となりました。
判定をめぐる問題点
試合終盤、第5セットのスコアは12-10と日本がリードしている場面。
中国選手のスパイクが明らかにアウトに見えるものの、審判は「イン」と判定。
さらに13-14からは、日本の川野選手が放ったスパイクに対し、中国側のブロックタッチがあったにも関わらず「アウト」の判定が下されました。
この試合にはビデオ判定やチャレンジシステムが導入されておらず、抗議も認められない環境だったため、結果は覆らず、日本は納得できない形で敗退を喫しました。
引用:THE ANSER
試合後の一触即発
試合終了後、日本選手が疑惑の判定に不満を表す中、中国の選手やスタッフが詰め寄る場面が発生。
言い合いや怒号が飛び交い、緊迫した空気に包まれました。
中国メディア「SOHU」はこの件について、「日本の選手が先に挑発した」としながらも、「中国のコーチ陣は冷静に双方を引き離そうとした」と報道。
さらに、「若い選手を指導する立場として、より成熟した対応が求められる」と述べ、中国側にも冷静さの必要性を指摘しています。
準々決勝での失速
白熱した日本戦で勝利を収めた中国は、8月29日の準々決勝でイランと対戦。
しかし、この試合では0-3のストレート負けを喫し、勢いを維持することはできませんでした。
この敗戦は、精神的な未熟さや集中力の欠如が影響した可能性も示唆されています。
今後の課題と対策
今回の騒動を受けて、注目されるのは「チャレンジシステムの不在」という構造的な問題。
SOHUの記事では、「審判の判断に疑問を持っても申し立てができない現状は、ルール不信を招き、若い選手の価値観形成にも悪影響」とし、制度面の改善を強く訴えています。
国際大会であっても、公平性と透明性を確保する仕組みの導入が今後の課題となることでしょう。
ネット上での反応
ネット上では、下記のような声が寄せられています。
・「これが世界大会の運営?公平性がなさすぎる」
・「チャレンジがないってどういうこと?選手が気の毒すぎる」
・「日本の対応は冷静だった。むしろ挑発したのは中国では?」
判定への怒り、チャレンジ制度の欠如への不満、中国側の態度への批判が多く見られました。
一方で、
・「この経験を糧に選手たちが精神的に成長してくれることを願う」
といった前向きな声もありました。

まとめ
今回の日本vs中国戦は、試合内容以上に審判制度やスポーツマンシップが問われた1戦となりました。
勝敗だけでなく、選手たちが互いに尊重し合える場づくりこそが、スポーツの本当の価値ではないでしょうか。
今後のU21大会、そして世界中のスポーツイベントが、フェアな競技環境と成熟した競技文化のもとで開催されることを期待します。
当記事は以上となります。
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