2025年9月、千葉運転免許センターで行われた運転免許更新講習において、指導員が「外国人は映像を見るだけでいい。日本人は真面目に話を聞くように」と発言したとされる投稿がエックスで拡散され、大きな波紋を呼んでいます。
この発言に対して「日本人差別だ」「外国人への講習を軽視しているのでは」といった批判が相次ぎ、センターには苦情が殺到。
エックスでは投稿が2,000万回近く閲覧されるなど、大規模な炎上へと発展しています。
発言の内容と問題視されている点
エックスで投稿された内容によれば、指導員は講習中に「外国の方は日本語が分からないと思うから、ただ映像見てるだけでいいです。日本人は真面目に話を聞くように」と発言。
この発言は、日本人と外国人を明確に区別し、日本人にのみ厳格な受講態度を求めるように聞こえることから、「逆差別」「外国人への教育放棄」との批判が殺到しました。
発言は講習の冒頭だけでなく後半でも繰り返されたとされ、受講者は「外国人に優しく接し、分からなくても良いと言った時は怖くなった。事故やトラブルにつながるのでは」と不安を語っています。
センター側の対応と釈明
千葉運転免許センターは、今回の発言に関する問い合わせや苦情が殺到していることを認めた上で、「発言の趣旨は異なるが、誤解を招いた可能性がある」と釈明。
また、今後は同様の誤解を招かないよう、指導員への説明や対応方針を見直すと発表しました。
具体的には、全指導員に対して「講習中の説明は丁寧に」「不用意な発言を控えるよう」指導していくとしています。

今後に向けた課題と提案
この問題は、単なる「失言」ではなく、外国人と日本人をどう扱うかという社会全体の意識にも関わります。
運転免許講習は命に関わる知識を提供する場であり、全ての受講者に対して公平かつ正確な情報提供が求められます。
今後の課題としては、
・外国語対応の強化(字幕、翻訳資料など)
・指導員の多文化理解
・表現指導の徹底
・不用意な差別的発言を防ぐマニュアルの整備
などが求められるでしょう。
ネット上での反応と声
ネット上では、下記のような声が寄せられました。
・「日本人差別だ」
・「外国人への指導が軽視されている」
・「事故を誘発しかねない」
といった声が続出しました。
中には、
・「制度として問題があるのでは?」
と、運転免許講習そのものの見直しを求める声も上がっています。
投稿は短期間で2,000万回近く閲覧され、社会的注目を集めました。

まとめ
今回の「外国人は映像だけ、日本人は話を聞け」という発言は、意図がどうあれ受け取り方によっては「差別的」と捉えられるものでした。
多様な文化・言語を持つ人々が共存する現代において、公的機関の対応にはより高い配慮と説明責任が求められます。
この出来事をきっかけに、誰もが安心して受講できる講習体制の構築と、差別のない社会の実現に向けた議論が広がることが期待されます。
当記事は以上となります。
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