バンコク近郊に位置するタイ屈指の観光地「サファリワールド」。
日本人を含む多数の外国人観光客が訪れる人気動物園で、飼育員がライオンの群れに襲われて死亡するという悲劇的な事故が発生しました。
事故はドライブスルーエリア内で行われ、観光客の目の前で起こったことから、現地では安全面への大きな懸念が広がっています。
現地および日本の旅行者にとっても、再発防止と安全確保が喫緊の課題となっています。
事故の詳細
2025年9月10日午前11時頃、サファリワールド内のドライブスルーエリアで事故は発生。
58歳のベテラン飼育員(ジアンさん)は給餌作業中、地面に落ちた物を拾うため車両から降りた瞬間、ライオンの群れに襲われました。
最初に1頭に襲われ、その後さらに3~4頭が加勢し、約15分間にも及ぶ悲惨な襲撃となりました。
周囲の来園者がクラクションや声で必死にライオンを追い払おうとしたものの、止めることはできず、ジアンさんは重傷を負い、病院へ搬送されましたが死亡が確認されました。

安全面の課題と当局の対応
初期調査によれば、被害者のジアンさんは園が定めた安全手順を遵守していなかったとされます。
事故は同園で初の致命的な事案であり、ドライブスルー方式の安全管理体制に大きな疑問が投げかけられることになりました。
これを受け、タイ当局は観光客の安全が確認されるまで、同ドライブスルーエリアを当面閉鎖すると発表しました。
また、タイの国立公園・野生生物・植物保全局からも調査チームが派遣され、より厳しい安全対策の強化を求めています。
観光客への注意喚起
人気観光施設であるからこそ、サファリワールドのような動物園では、安全対策の徹底が求められます。
今回のようなドライブスルー形式では、車両から降りること自体が非常に高リスクです。
観光する際は次の点に注意しましょう。
・絶対に車外に出ない:事故誘発の可能性がある行為は避けましょう。
・園内ルールを遵守する:指示された行動ガイドラインを厳守する。
・緊急時の対応:トラブル発生時には、すぐに現場のスタッフに知らせ、安全指示に従うことが重要です。
・家族連れの安全配慮:小さい子どもや高齢者がいる場合は特に慎重になる。
ネット上での反応と声
ネット上てまは、下記のような声が寄せられています。
・「ドライブスルー方式そのものが危険では」
・「観光客も巻き込まれかねない」
・「再発防止を徹底してほしい」
といった声が上がっています。
一方で、犠牲になった飼育員への追悼や、長年の献身に敬意を示す声も多く、
・「30年の勤務を思うと胸が痛む」
・「本当にお気の毒です」
といったコメントも目立っています。
今後は、ネット上での議論が観光施設の安全対策強化のきっかけになる可能性もありそうです。

まとめ
サファリワールドは、放し飼い式の動物観察という貴重な体験を提供する魅力的な観光地ですが、今回の事故は「自然と触れ合う楽しさ」と「安全確保の難しさ」を象徴する悲劇でした。
観光客としては、施設のルールを正しく理解・順守し、自身の安全と周囲への配慮を怠らないことが大切です。
そして施設側には、事故の再発防止に向けた透明な体制強化と対策の徹底が求められます。
当記事は以上となります。
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