2025年9月2日、ファミリーマートとお笑い芸人・江頭2:50氏のYouTube番組「エガちゃんねる」がコラボした新商品「旨辛トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス」が発売されました。
しかし、この商品を巡って、「豚肉成分が含まれているにも関わらず、イスラム教徒が多いトルコでの試食企画でその説明がなかった」という深刻な問題が発覚。
企業の国際的配慮不足が問われる事態となっています。
問題の経緯と背景
ファミマとエガちゃんねるがタッグを組んだこの商品は、トルコ名物であるケバブをイメージしたフレーバーのポテトチップス。
1年掛かりで開発されたとされ、発売前にはYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」にて、実際にトルコに赴き、現地の人々に試食してもらう動画が公開されました。
動画には、出演者とファミマ担当者がトルコ現地で商品を紹介し、トルコ人にレビューを依頼するシーンが含まれていました。
しかし、その際、商品の成分に「豚肉由来のポークエキスパウダー」が含まれていることについて、説明がされなかった点が後に大きな問題となりました。
引用:週刊女性PRIME
“豚肉入り”であることが問題視された理由
トルコは国民の大多数がイスラム教徒であり、宗教上の理由から豚肉の摂取は固く禁じられています。
一般的に「ハラール」と呼ばれる宗教的な食のルールが存在し、飲食に対して非常に慎重な文化が根付いています。
そのため、「豚肉成分が含まれている食品を事前説明なしに提供した」ことは、単なる確認不足では済まされない、宗教的敬意を欠いた行動と受け取られかねません。
仮に意図せずとも、信仰の自由を侵害する重大な過失と見なされる可能性があるのです。
ファミリーマートの公式謝罪と今後の対応
本件についての問い合わせに対し、ファミリーマートの広報は次のようにコメントしています。
「原材料にポークエキスパウダーが含まれていることを、出演者および動画制作側に十分に説明できておらず、現地での試食の際に適切な案内を行わないまま実施してしまいました」
引用:週刊女性PRIME
この件を受けて、ファミリーマートは試食に協力した現地の人々に対し、慎重に対応を検討する姿勢を示しています。
また、今後の再発防止策として、日本語・英語・アラビア語・トルコ語・インドネシア語・マレー語による「ポークエキスパウダーが含まれている旨の表示」を売場に掲示する対応を進めているとのことです。
ネット上での反応と声
ネット上では、今回の騒動を受けて、様々な意見が飛び交っています。
否定的な意見
・「宗教に関わることを軽視するなんて、企業としてありえない」
・「ファミマのチェック体制が甘すぎる」
・「トルコに行ってまで説明しないってどういうこと?」
擁護・心配の声
・「本当に悪気はなかったんだろうけど…気をつけるべきだった」
・「動画も非公開にして対応してるし、誠意は伝わる」
・「文化の違いを学ぶ機会として前向きにとらえたい」

まとめ
今回のファミリーマートと江頭2:50のコラボ商品における「豚肉問題」は、企業がグローバル展開を行う際に避けて通れない「宗教的配慮」や「文化的理解」の重要性を浮き彫りにしました。
単なる商品開発やマーケティングではなく、その裏にある文化や信念へのリスペクトが欠けていたことが、消費者の信頼を大きく損ねる要因となり得るのです。
企業としても、クリエイターとしても、こうした問題から学び、今後の対応に活かしていく姿勢が求められています。
当記事は以上となります。

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