珠洲市・大谷トンネルが2年ぶりに通行再開:能登半島地震で崩落した国道249号の復旧工事と今後の展望

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2025年12月19日、2024年に発生した能登半島地震で天井が崩落し、長らく通行止めとなっていた珠洲市・大谷トンネル(国道249号)が約2年ぶりに通行を再開しました。

国土交通省の異例ともいえる復旧工法「トンネル内トンネル(プロテクター)」を用いた対策が功を奏し、冬季限定ながら片側交互通行が可能となりました。

当記事では、大谷トンネルの被災から復旧までの経緯、地域社会への影響、今後の展望などについて紹介します。

目次

被災と寸断されたルートの影響

2024年の大地震で、大谷トンネルの天井が崩落。

珠洲市の内浦と外浦を結ぶ要所であるこのルートが寸断されたことで、大谷町から市中心部へのアクセスが不能となりました。

代替として整備されたのは、山道を通る危険な迂回路。

この道は冬場に特に滑りやすく、地元住民からも「恐怖を感じる」という声が多く上がっていました。

また、ガソリンスタンドや医療施設など生活インフラにアクセスするにも長時間を要し、地域住民の生活に大きな影響を与えていました。

※画像はイメージです。

異例の工法「トンネル内トンネル」とは?

今回の通行再開にあたり、国交省が採用したのは異例の復旧工法「トンネル内トンネル(プロテクター)」です。

これは、被災したトンネル内部に鋼製の保護構造物を新設することで、通行時の安全性を確保する仮設工法。

この工法により、冬季限定での片側交互通行が可能となり、地域住民の安全な往来が確保されました。

通行初日の様子では、「いまゲートのあたりが崩れていた場所」と語る住民がトンネルを通る光景が見られ、待望の開通に安堵の声が上がりました。

今後の予定

現在の復旧はあくまで仮設であり、国交省は2029年の本復旧完了を目指して工事を続行しています。

完全な復旧には、地盤の強化や老朽化対策など、さらなる安全性確保が求められます。

関係者は「非常に(迂回路が)冬場怖いという声が多く、せめて冬だけでも通行できるようにしたかった」と述べており、今回の措置が地域住民の安心と利便性を回復する第1歩であることが伺えます。

ネット上での反応と声

ネット上では、大谷トンネルの通行再開について、多数の反応が寄せられています。

・「やっと通れるようになった。通勤が楽になる」

・「冬場のう回路が怖かったから、本当に助かる」

・「この道が使えることで、生活のリズムが戻る」

一方で、

・「片側交互通行で渋滞が心配」

・「本復旧までまだ時間がかかるのが残念」

といった声もあり、今後の改善への期待も高まっています。

まとめ

珠洲市の大谷トンネルは、地域の暮らしを支える重要インフラ。

今回の通行再開は、仮設ながらも大きな前進であり、地震復興の象徴的な1歩と言えます。

引き続き、2029年の本復旧に向けた工事の進捗にも注目が集まります。

大谷トンネルの復活が、珠洲市・能登半島全体の復興を力強く後押しすることを願ってやみません。

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この記事を書いた人

当サイトでは主に石川県内の話題を扱っています。

筆者は富山県出身&富山県在住。

Bリーグの富山グラウジーズを応援しています。

写真の撮影をしており、撮影の対象は選手やチア、綺麗な風景です。

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