大阪・関西万博が盛況の中、チケットが「勝手に譲渡された」という被害報告が相次いでいます。
万博公式サイトの不正アクセスや、アカウント停止といった問題がSNS上でも注目を集め、「BAN博」「BAN祭り」といった言葉が飛び交う異常事態に。
当記事では、被害の実態やその背景、専門家による対策などについて深掘りします。
事件の概要
2025年の閉幕まで1カ月を切った大阪・関西万博で、チケットが「勝手に譲渡」されていたというトラブルが報告されています。
大阪府や京都府の来場者が、ログインできない・パスワードが変更されていた・すでにチケットが使用済みだった、といった被害に遭っており、中には家族4人分のチケット(約2万4千円相当)を失った人も。
博覧会協会は「不正アクセスの証拠はない」として、システムの脆弱性や返金対応については否定しています。
一方で、被害者は「泣き寝入りするしかない」と声を上げています。
引用:8カンテラ
「BAN博」「BAN祭り」とは?
SNSでは「BAN博」「BAN祭り」といったワードが話題に。
これは、予約を取るためにボタンを連打したユーザーのアカウント(万博ID)が停止(BAN)される事例が多発していることに由来します。
中には、自動クリックツールを使って予約操作を繰り返したことで停止された人や、スマホ複数台を使って手動で連打しただけでBANされたという声も。
アカウントが停止されると、持っていたチケットが全て無効になるケースもあり、来場者の不満が爆発しています。
協会側は「過度なアクセスがシステムの妨害になりうる」としてBAN措置を取っていると説明していますが、「何回クリックしたらアウトなのか」は非公開としています。
セキュリティ専門家の見解と対策
近畿大学の柏崎礼生准教授は、今回のような不正アクセスを防ぐためには、「生体認証型の2段階認証」が有効だと述べています。
メールやSMSによるワンタイムパスワードでは乗っ取りを完全に防ぐことは難しく、顔認証や指紋認証といった高度なセキュリティ技術の導入が求められています。
また、ユーザー自身もパスワードの定期的な変更や、怪しいリンクを踏まないなどの基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。
ネット上での反応と声
ネット上では、下記のような声が寄せられています。
・「万博チケット勝手に使われた…」
・「返金もないのはおかしい」
・「BANされて行けなくなった」
・「家族の分も全部消えた」
といった怒りや困惑の声が相次いでいます。
被害に遭った人の中には、「もう万博には行けない」と不安を口にする人も多く、信頼回復には時間がかかりそうです。

まとめ
今回の騒動は、チケット販売システムのセキュリティ設計や、利用者への情報提供不足が招いた結果とも言えます。
公式には「不正アクセスではない」としているものの、実際に被害に遭った人が多く存在する現実から目を背けるべきではありません。
安全に万博を楽しむためにも、個人でのセキュリティ対策を強化し、運営側には透明性と対応の改善が求められます。
当記事は以上となります。


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